課題解決事例014 M食品メーカー - 工場

工場リニューアルに伴い交流スペースを新設するも、情報漏洩リスクと指摘が… 液晶調光ガラスで閲覧可否に合わせた対応が可能に!

検討の背景とは

M食品メーカーでは工場棟のリニューアル工事についてプロジェクトが立ち上がり、レイアウトやデザインの協議を進めていた。今回のリニューアル工事では、工場の一部を一般の方にも開放し、製造工程や働くスタッフの様子を見学してもらうことで企業・ブランドへのロイヤリティを高める狙いを計画していた。

一般客の見学ルート新設を進めるも、情報漏洩リスクがあると指摘されてしまい…

製品・ブランドに対するロイヤリティの向上を図るM食品メーカーでは、製品の製造工程を一般の方にも見ていただくことで、より製品のことを身近に感じていただけると考えていました。その上で今回の工場棟リニューアルに関しては、一般の方に製造工程を見学できるルートを新設し、多くの方に見学に訪れていただけるよう企画を練っていました。

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「一般消費者の方はもちろん、今後この工場で働いてもらう可能性がある地域の学生など、幅広く工場見学に訪れてもらう人を集めて、社員のモチベーションアップにもつなげたいと考えておりました。」(総務部K氏)

見学ルートに関しては大きなガラス窓を設置することで、出来るだけ中の製造現場がよく見えるように設計を進めておりましたが、計画の答申の中で、あまり中をオープンに見せすぎると、不必要な場面でも製造工程が外部から見えてしまうので情報管理の観点で問題があるのではないかと指摘が入りました。

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「確かに見学中以外には製造工程を外部に見せる必要はありませんし、場合によっては同じラインで外部には見せられない製造工程が発生することも考えられるため、そういった際にも使えるラインにしておかないと、ラインの稼働が非効率になってしまいます。ただ、カーテンやブラインドを設置すると、見学に来られた際にあまり見栄えがよくないので避けたいと考えておりました。」(K氏)

困った担当者のK氏は、今回の設計を依頼していたデザイン会社に相談を持ちかけることにしました。

 

課題のポイント

 
  • 工場内に一般の方が見学して製造工程が見えるルートを作りたい
  • 見学時以外には製造工程を不必要に見せないようにしたい
  • 製造ラインの稼働を効率的に動かす上でも、同じラインで外部から見える・見えないを使い分けたい