課題解決事例002 O建築設計事務所

調光フィルムを活用した空間設計をするも、メンテナンスに懸念が…調光フィルムを内部に?施主も納得の合わせガラスで懸念を解決!

設計担当者の悩みとは

O建築設計会社で、デザイナーのKさんは施主の役員フロアのリニューアルプロジェクトの設計を担当していた。

液晶調光フィルムを活用したデザインを進めていたが、施主より施工後のメンテナンスで懸念が示されて解決策に苦慮していた。

開放感とセキュリティの両立を考え液晶調光フィルムを検討したが、今後のメンテナンスで懸念を示されてしまい…

近年では、組織のフラットさやオフィスの開放感を創り、働きやすい会社の訴求を行うことが増えました。今回のリニューアルプロジェクトでも役員フロアを出来るだけ開放的にし、社員がフロアを訪れる際も必要以上に緊張せず、自由闊達な交流が出来るイメージを創りたいとの要望でした。

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「開放的な空間を演出するために、透明なガラスのパーティションを採用しつつ、役員室として守らなければならないセキュリティを考え、必要に応じパーティションを不透明に出来るよう、液晶調光フィルムでON/OFFを切り替えられる提案を行っておりました。」(K氏)

順調に見えたリニューアルプロジェクトの設計ですが、具体的に話が進んでいく中で、施主の担当者より「ガラスの上からフィルムを貼るとキズや汚れで定期的なメンテナンスが必要ではないか。また日々の清掃で劣化が早くならないのか」との懸念が示されました。

役員フロアのリニューアルということで、極力竣工後のやり直しやメンテナンスを減らしたい担当者の意向もあり、設計の検討が停滞してしまいました。

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「施主の担当者からは、フィルムをガラスの上から貼る以外の方法はないのかと言われておりましたが、現状の製品・施工法ではガラスの上から貼るしか方法がなく、別案に変更すべきか悩んでおりました。」(K氏)

また、社長や役員の来客スケジュールは既に決まりつつあるとのことで、仮に施工途中で液晶調光フィルムにキズや汚れが付き、施工スケジュールがズレて応接室が使えなくなったりすると困るとのことでした。

困ったKさんは、施工会社の担当者からの紹介で、ガラスメーカーの日石硝子工業に相談してみることにしました。

 

課題のポイント

 
  • 透明時の開放感と不透明時のセキュリティを両立したい
  • フィルムを貼ることで、キズや汚れに対するメンテナンスについて施主より懸念を示されている
  • 役員フロアの施工期間のズレや期間延長は避けなければいけない