課題解決事例016 O食品スーパー

液晶調光ガラスで調理スペースを店内から閲覧可能に!片付け時や未使用時の指摘に対しても、自在な切り替えで対処。

検討の背景とは

O食品スーパーでは新店の開店計画に伴うプロジェクトが立ち上がり、レイアウトやデザインの協議を進めていた。今回の新店舗では、お客さまとのコミュニケーションをテーマに、様々な売り場でお客さまとの距離を近くするデザインが検討されていた。海鮮売り場でも同様の考え方を用いて、魚を捌いて刺し身にする過程を売り場から見えるようにする仕掛けが検討されていた。

オープンで店内から調理場の様子が見やすい空間創りを進めるも、汚い部分も見えてしまうと指摘されてしまい…

これまでの店舗の調理スペースは店内からは見えないレイアウトになっていました。しかし新店舗では、食材の新鮮さをアピールする目的と、海鮮売り場で立ち止まってもらい購買意欲を高めるために、調理スペースを店内から見えるようにし、ライブ感をもって購買意欲を高めたいと考えていました。

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「調理スペースを大きくガラス張りにすることで、店内から調理スペースをよく見えるようにし、捌いた刺し身などを従業員が調理場から出して、お客さまにすぐに購入したいと思ってもらえる仕掛けを作ろうと考えておりました。従業員もお客さまと顔が見える距離でコミュニケーションを取ってもらうことで、より一層お客さま視点で店舗を運営したい想いも社内にはありました。」(店舗設計部 S氏)

レイアウトの検討は順調に進んでおりましたが、社内で説明を行う中で、調理をしていないタイミングはどのように見えるのか、片付けや整理がされていない状態で、店内からよく見えるとすると、逆にお客さまからお叱りを受ける場面があるのではないかと指摘がありました。

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「店内から調理場をよく見えるようにする以上、調理時以外も見えても良いように整理整頓を徹底するか、カーテンやブラインドで不使用時は塞いでしまうしかないと考えました。ただ、食品、特に生物を扱う海鮮売り場に関しては非常に衛生管理が厳格に行われており、カーテンやブラインドで目隠しをしても、カーテンやブラインドを掃除する手間の方が大きいとの意見もありました。」(S氏)

困った店舗設計部のS氏は、施工管理を担当する部門の担当者に相談を持ちかけることにしました。

 

課題のポイント

 
  • 店内から調理の状況が見えるようにオープンなガラス張りにしたい
  • 片付けや調理をしていない時は調理場が見えないようにしたい
  • 衛生環境を担保する必要があるため、カーテンやブラインドは使いたくない